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社長ブログ

2016.06.15

挑戦

社員の皆さんと共有したい、5つの共通価値観(永続性、挑戦、謙虚、矜持、責任)のうち、敢えて強調したいものを1つ上げるとすれば、「挑戦」だ。

世の中がめまぐるしく変わっている。いや、この10~20年でさらに劇的に変化するだろうと言われている。これは人手不足や石油需要減少という、当社の事業に直接関わる構造変化にとどまらない。AI(人工知能)や、あらゆる機器にセンサーが装備されインターネットに繋がるIoT(Internet of Things)が世の中に普及し、第4次産業革命と言われる時代に突入。すでに自動運転技術やドローンもその舞台に現れてきた。今までの常識が通用しない時代である。

製造業においては、すでにAIやロボットの導入が浸透し、生産性向上に大きく寄与してきた。これからの生産年齢人口減少時代を迎える日本においては、「ヒト」の労働が不可欠であると思われていたサービス業においても、AIの普及がそれにとって代わるのだという。

物流を通じて社会に奉仕・貢献を目指す当社にとっても他人事ではない。すでにタンクローリーもシステム化され、混油防止装置なるハイテク機器の導入が進んでいる。また夜間荷卸し時、乗務員の安全面を考慮してローリー上に登らず、そして立ち会い者がなしで荷卸し可能とする、単独荷卸しシステム(DCD: Drivers Control Delivery)が普及している。

混油防止装置もDCDも、20年以上前の時代には考えられなかった。システムに慣れるまでは乗務員も管理者も大変苦労したことだろう。これらは「ヒト(乗務員)」を補助するシステムであるが、いずれは「ヒト」に代わるシステムが生まれるかもしれない。

そんな世の中であるからこそ、敢えて世の中の変化を自らのものとして受け入れて行動していくチャレンジ精神がさらに重要になってくるはずだ。変化に対応するための柔軟性や器量も必要であろう。

しかし、じゃあ何をどうすればよいのか。日々の仕事は確実にあるわけだし、今日明日に何か大きく変わる話ではないし。特に現場の仕事は凡事徹底の精神が最重要であり、日々の仕事の積み重ねで、会社の歴史が作られるのも事実である。これは自分で見つけていくしかない。

話が変わるが、最近英会話を始めた。きっかけは昨年アメリカに行った際に自分の英語力のなさに幻滅。まあ、ひどかった。悔しさと、知人の勧めもあって始めた。オンライン(skypeを使用)で、好きな講師と時間を自ら選択し、モバイル(PC、スマホ、タブレット)があれば自宅でもできるので、全く手間をとらない。

挑戦、といえば大げさだが、この20年ほとんど英語に触れていなかった自分にとってはかなりのチャレンジである。英語に触れなかった理由はいくらでも思いつく。しかし触れたいと本気で思ったのは、ちょっとしたきっかけと、長年英語から避けていた自分に対する猛省からであった。

英語を話せることで、どれだけ今の仕事に役立つか、将来の楽しみがどのくらい増えるか分からない。ただ、挑戦しているという感覚が非常に心地いいのは確かだ。

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