今年度の全ト協青年部会の統一スローガンは、「誇りを形に!!~物流の未来へ!」。
物流の未来のあるべき姿を見定め、未来を起点に今できることは何かを考えよう、そして誇りをエネルギーに変え、現状抱える様々な問題を具体的に着実に解決していこう、誇りという無形のものを形あるものにしよう、という思いを込めたスローガンだ。
では、物流の未来のあるべき姿とは何か?自動運転やドローン、空飛ぶクルマによる運送。AI・IoTを駆使した自動配車や労務管理システム。AIロボットによる点呼執行。ピッキングや入出庫を自在に行う庫内ロボット。RPA(Robotic Process Automation)による業務プロセスの自動化。
これは想定される物流の未来の姿。想定される未来に対しては当然逃げるわけにはいかない。
でも、ここでいうあるべき姿とはそうではない。そこで働く人が仕事に誇りとやりがいを持ち、モチベーションが高い、他の業種と同等もしくはそれ以上の待遇、職場環境がある、これがあるべき姿である。独善的にはなってはいけないが、物流という仕事の価値はそうでなければならない。そのぐらいの社会的価値がある仕事だ。
だからこそそこで働く我々は、その価値にふさわしい人間性、品格、日頃の行動を心掛けなければならない。いや、これはどの仕事に携わっていても言えること、社会人としてのモラル(倫理感)を身に付いていなければ、社会は受け入れない。
さて話を戻し、先日の7月5日、梅雨のない北海道は旭川にて、令和元年度の全日本トラック協会青年部会北海道ブロック大会を開催。人生で3度目の旭川訪問となった。
旭川市は、北海道のほぼ中央に位置し、盆地のため夏は暑く、冬は寒い。人口は30万人以上で札幌に次ぐ北海道第二位。旭山動物園の他、大雪山の温泉や足を伸ばせば美瑛や富良野など、周辺に観光名所が多く、外国人にも人気の都市。
ブロック大会では、北海道北見市常呂町が生んだヒロイン、平昌(ピョンチャン)五輪でカーリング女子銅メダルに輝いた、チーム「ロコ・ソラーレ」の本橋真理氏、鈴木夕湖氏を招いて、「メダリストの挑戦~カーリングから学んだこと」と題しての講演。人口3000人という小さな町出身の2人が、カーリングを通じて得た人への感謝気持ちや挑戦することの意義を、司会者を交えたディスカッション形式で披露した。物流とは直接関係のない話ではあったが、自分より10歳以上も若い女子の生き様に、刺激を受けた。
けっしてスポーツの環境としては恵まれていない中で、勝ち取ったメダル。周囲のせい、環境のせいにせず、自分の志とそれを勝ち取る意志の強さ、そして日々の行動の継続、チーム内のコミュニケーションの重要性(意見の衝突は是)などなど。
懇親会にも出席頂き、写真にも笑顔で応じてくれた。特に鈴木選手は145cmと小柄だが、まだまだ現役選手というだけあり、食欲は凄まじいものがあった。
ラグビーワールドカップが目前。そして来年は東京五輪。今度はどんな刺激をもらえるのか。
単なる勝ち負けではない、スポーツが与える刺激が楽しみだ。
(東京五輪のチケットは全滅だった…)
鈴木夕湖さん(中央)、本橋真理さん(右)