関東が梅雨入り。西日本に先んじての関東甲信地方の梅雨入りは珍しいようだが、平年より1日だけ早いとのこと。5月は全体的に天候に恵まれず、このまま梅雨入りするのではとの予測もあったが、結果的に平年並みの入梅となった。
物流の現場仕事を通じてお客様、社会のニーズに応える当社としては、雨の多い時期は普段に増して気が張る。ドライバーにとっては、交通事故リスクが増え、積場や荷卸し場での作業環境が厳しくなる。危険物・液体輸送では、降雨時の漏洩事故は大変な二次被害をもたらす可能性を秘める。旧式のタンクローリーは、荷卸し時にローリーに備えついている梯子を利用して昇り降りするので、足を滑らせて労災に繋がることも。
港湾での本船荷役は、扱う荷物の特性によっては、雨に濡らしてはいけないので作業ができない。当社が扱う鋼材はまさにそれで、雨が続くと仕事ができないまま数日間経つことも。実は予報通りはっきり雨と分かっているほうが助かるわけで、現代にあっても天気予報が100%ではない中、微妙な天気で作業を始め、作業開始後にポツポツとやられたらとんでもないことに。天候に留意しながら作業を行うか否かの判断も現場には求められるのだ。
ところで最近、バイクシェア(共有自転車)を良く利用している。もともと自転車は所有しておらず、乗る機会は少なかったが、住まいのある江東区はバイクシェアのポートが充実しており、クルマで通勤しないときの出社や、歩くと15~20分ほどかかる目的地に行くときにちょうどよく、最近利用頻度が増えた。自転車自体はけっして新しいものではないが、電動アシスト付。スマホで事前に予約をし、目的地のポートで予約自転車をスマホでロック解除する。30分160円という低価格もあり、利用者は増えているようだ。シェアエコノミーの代表格であり、地元の人は利用しやすく、バスやワンメータタクシーが競合となる。一方、利用者が増えないとポート数や自転車数が増えないので、サービスも充実しない、規模の経済効果が働く典型的なサービス。
ドコモのバイクシェアサービスのサイト⇒ https://docomo-cycle.jp/price
当社の本社ビルは、スポーツクラブを筆頭にテナント様がおり、多くの人の出入りがある。会社入口をバイクシェアのポートにしたら、利用者が増えるのではと、実はひそかに考えている。電動アシストの充電は当社でいくらでも行えるし。
ただ、雨の時期はバイクシェアのニーズも格段に下がる。移動サービスプロバーダーも「安全第一」がモットー。傘をさしながらの運転はまずい。無論、自転車も飲酒運転は許されない。