恒例の社内管理職研修会。3年ぶりに晴海グランドホテルで開催。
毎年、気候さわやかな秋口に行っている。二日間箱詰め状態のため、そのさわやかさの恩恵にあずかることができないが、繁忙期に差し掛かる前のこの時期が、開催日時としては最適だ。全国の管理者と本社の次期管理者候補、そして役員含め総勢30名での開催となった。
ここ数年、外部講師を招いての講義の時間(約2時間ほど)を設けていたが、今回はお招きせずに自前、手作りの研修会。
最近、社内研修に力を入れている会社が多い。
この管理職研修会の最大の目的は、「人材育成ができる人材を育てること」、つまりは「管理者育成ができる管理者を育てること」。そして今回のテーマは、「100年企業に向けて」とした。
その時代時代で経営課題は変化する。目下当社の最重要経営課題は、「石油需要の縮小」「人手不足」を掲げている。しかし、過去も現在も未来も不変である経営課題は、「管理者育成」。なぜなら、会社にとって最も重要なことは「永続性」、つまり「会社を潰さないこと」だからだ。そのため、管理者の育成というのは不変の課題となる。
世の中が劇的に変化している中、その時流に乗っていくことの重要性は言うまでもないことだが、一方でそういう時こそ、経営の基本・原点に立ち返ることが大切。100周年を迎える2023年、そしてその先を見据えるためには、今、社員と価値観を共有し、経営理念を掲げ、それぞれの事業、部署、営業所のビジョンを明確にし、個ではなくチームとして、組織として成果を出し続ける、そういう会社にしていかなければならない。そんな思いから、グループディスカッション形式を軸に、概念的な内容と具体的・実践的な内容を織り交ぜながら、そして参加者全員が積極的に参加できる雰囲気を作りながら進めていった。
ディスカッションテーマは4つ。
・「組織を滅ぼすリーダーとは?」
・「わが社らしさとは」
・「わが社の長所・短所」
・「他社との差別化、コアコンピタンスとは?」
そして、研修の集大成として参加者個人に問うた質問は以下の通り。
・「自分たちの事業の価値とは何か?社会から何を求められているか?」
・「自分の所属する組織をどうしたいか?(職場ビジョン)」
・「研修会で感じたこと」
グループで実習、ディスカッション
今回は初参加が5名と多く、緊張した人も多かったようだが、昨年1年間をかけて浸透した共通の価値観(これこそがコア・コンピタンスの源)、そして会社を取り巻く経営環境の激変、これらを参加者が共通認識として持っていたので、学ぶもの得るものが多かったようだ。
大事なのはしっかりと復習し、そして自らの部下にしっかり伝えていくこと。自分だけの研修会ではない。管理者には必ず自らのチームを支える仲間、部下がいる。それができて初めて管理者としての使命を果たすことになる。
毎回、研修会の最後は楽しい懇親会。これを楽しみに研修を耐えている人もひょっとしたらいるかもしれない。研修後のお酒は格別であり、貴重な時間だ。自分にとっても、今回はしゃべりっぱなしだったので、いつも以上に喉を潤したかった。
でも間違っても、「研修のことを忘れて、皆で楽しく飲みましょう!」なんて乾杯の杯は挙げられない。
乾杯
社員と
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