一ヵ月近く前のことだが、人生初めての体験をした。
一般的に、歳を重ねるうちに「人生初」というものを体験する機会が減っていく。日々の生活がルーチン化し、物事に感動する場面が減り、時間を刻むスピード感が年々早くなっていく。小学校の時の一年間と、大人になってからの一年間、同じ一年間でもその長さの感覚が全く異なる、という話を聞いたことがある。
しかし一方で、その「人生初」の体験の機会を自ら避けている、自ら逃げている、ということもある気がする。そのような機会があっても、「自分はこういうタイプだから」とか、「今更ねぇ・・・」とかの言葉で逃げることが多い。
大人になった今こそ、「人生初」の体験の機会に恵まれたら、果敢にチャレンジしていく気持ちを忘れずにいたい。仕事のみならず、プライベートを含めた日頃からそういう気持ちでいたい。体験しなければ、チャレンジしなければ、何も会得しない。そして会得しないということは、感動もなく、自分が感動しなければ、他人を感動させることはない。
仕事とは、いかに人に感動を与えられるかだ。
話を戻そう。
何を「人生初めて」体験したか?
それは、献血だ。
社会貢献の最たる活動である献血。正直今まで逃げていた。機会はあったが逃げていた。今回、東京都トラック協会青年部の文京・豊島・練馬・板橋支部の仲間が、毎年池袋駅で開催している献血活動に陣中見舞いに赴き、そして仲間に背中を押される形で献血を行った。併せて骨髄バンクのドナー登録も行った。
終わったあと、とても感動した。すがすがしかった。そして、素晴らしい活動を何十年も続けている青年部の仲間を誇りに思った。
帰路、毎年何か「人生初」の体験をしようと思った。
ちなみに余談だが、毎年「今年こそは叶えたい!」という体験がある。ファン歴30年以上の阪神タイガースの応援を、甲子園球場ですることだ。
甲子園球場は、高校野球を観戦しに毎年行っている。阪神の試合も、東京ドームや神宮球場では毎年複数回観戦している。しかし、甲子園で阪神の試合を観たことが、まだないのだ。
今年も叶わなさそうだが、来年こそは叶えたい。
そこには、勝ち負けに関係ない、感動があるはずだから。