5月31日、当社の主要お得意様である、コスモ石油マーケティング様主催による、年に1度の「陸上輸送無事故表彰式」が開催された。当社からは無事故継続乗務員4名、そして無事故継続車庫から営業所長5名、本社・支店から私を含め幹部4名、計13名をご招待頂いた。大変ありがたい名誉ある一日である。
受賞者の中から選ばれる代表挨拶、当社から2名が選ばれた。乗務員一名、営業所長一名である。
「ドライバーってのは、話すのが嫌いだからドライバーやっているんですよ。ましてや大勢の人前で話すなんて勘弁してくださいよ。」 本音だろう。乗務員の仕事は車庫を出れば運転中は一人の世界。それが大きな魅力だった。近年、社会的な眼差しが厳しくなり、何かと管理されることが多くなった。社会が乗務員に求めるものが変わってきたのだ。
15年無事故表彰受賞者の安島乗務員を囲んで。
一方、営業所長という仕事。世間的には中間管理職と言われる立場だが、一国一城の主でもある。当社では、営業所長(管理職)のほとんどがその営業所で乗務員として入ってきた。長く勤めた先輩が営業所長となり、次世代にバトンを渡していく。良くも悪くもこの習慣が定着している。
幹部・営業所長の面々。
乗務員と営業所長の仕事は全く違う。そもそも管理される側からする側へ180度転換。慣れない事務作業も多い。マネジメント力、営業所を引っ張るリーダーシップ力の他、本社やお得意様、取引業者様など、全方位へのコミュニケーション能力も求められる。
こう考えると、それぞれ大変な職種だとあらためて思う。多岐に渡る能力、大きな責任。それだけ社会的価値の高い仕事なのだ。そして乗務員も営業所長も自らの仕事に誇りを持てる場が、この名誉ある表彰式である。
挨拶を求められた2名は、約80名を前にして、緊張した面持ちながらも力強いプロとしての誇りをしっかり言葉にして表現した。感動した。終了後の拍手に自然と力がこもった。
場所をホテルインターコンチネンタル東京ベイに移動しての懇親会。誇りを実感した時に飲むお酒は、何よりも旨い! そして、緊張した人前での挨拶が嘘のように、口が滑らかになる。全員が笑顔だ。
その後、13名の出席者に本社安全管理部2名が加わり、中華屋で二次会。15名全員で1卓を囲める素晴らしい個室で、さらにお酒を進めながら祝勝会は続いた。
25年無事故表彰受賞の中川乗務員を囲んで。
左はコスモ石油マーケティング田中社長。