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社長ブログ

2018.05.22

No.2集合研修

春というより初夏のような暑さで連日好天に恵まれているゴールデンウィーク以降の今年の5月。そんな中、18日~19日の1泊2日で「準管理職・専門職研修会」と題しての社内集合宿泊研修を、千葉県船橋市にある研修施設「セミナハウス・クロスウェーブ船橋」にて開催した。「人財育成」という会社の永続的経営課題に基づいたものである。
今回の対象者は、次世代の管理者を目指す各事業部・事業所・部署のNo.2と言われる社員。彼らの上司に当たる管理職を対象とした宿泊研修は毎年開催しているが、No.2研修の開催は、前回開催した2010年以来実に8年振りだ。

blog20180522_01 研修のスタートは、会社を取り巻く経営環境の共有化から。

当社の強みでもあり弱みでもあるのが、3事業部16事業所(子会社含む)を有するネットワーク。このネットワークが有機的に連携すれば、他社に負けない強みになる一方、それぞれが独立した自前主義になっては、会社として統率のとれていない弱い組織となる。今回のメンバーはそれぞれの地域でドライバーや作業員として入社してきたメンバーが大半だ。彼らにとっては、会社=所属している事業所、ということになる。事業所の枠を越えた横の連携を強化すること、そして組織のNo.2の求められる役割とは何かをディスカッション形式で学ぶこと、この2つが研修の意図するところだ。

8年振りのNo.2研修会ということもあり、初めての集合研修という社員も多く、また管理職研修よりも若いメンバーが揃った新鮮な雰囲気。まずは自己紹介から始めるが、昨年4月に設定した社内組織図を元に、各々がどこに所属しているかを確認の上、所属事業部・所属営業所・役職・名前の順で全員に自己紹介をしてもらう。所属意識を高めるとともに、当社にどのような事業部や営業所があるのか、あらためてメンバーに周知するのも狙いだ。

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所属部署を意識した自己紹介。集合研修ならではの体験。

各社にもNo.2と言われる次世代管理者候補者という立場の人はいる。だが、我々物流業界の実運送・実作業を行っている事業者においては、No.1である事業所長・営業所長の立場は明確であり、顧客や同業者などの対外的な接点や社内全体会議などの機会を持つ一方、No.2は実際にはドライバーであったり作業員であったり、始業点呼執行者や運行管理者であったりで日々のルーティンワークに忙殺され、営業所全般の運営(収支管理など)、さらには会社全体の視点や管理者として必要な思考やノウハウを学ぶことがほとんどないのが現状だ。当社もしかり。

不慣れな環境の下、ディスカッションを進める中で、メンバーの参加意識は徐々に高まり、ディスカションとその結果としての答えの質が高いことに驚いた。特に今回、3つの重要なディスカッションテーマに対する姿勢と回答は、メンバーがそれぞれ日々の仕事に対して高い問題意識を持っている証しである。

blog20180522_04これからのリーダーに求められるものは何か、そして当社の強みは?
この3つのテーマでディスカッション。

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リーダーとして、求められるものは様々だが、各グループとも共通したのはコミュニケーション能力。自分の考えを「伝える」こと能力が大事だが、一方で「話す」ことより「聞く」ことの重要性、相手の気持ちに立つこと、チームの和を大事にすることの大切さを発表していた。

将来の管理者候補、現在は各職場でのNo.2という明確な立場にいる今回のメンバー。今、No.2に求められることは、No.1としっかり連携を取ること。この2名がしっかり連携を取ることが、強い現場の基礎となる。だからNo.2はNo.1のサポートをするという感覚ではなく、自らの組織を良くするという視点に立てば、時は上司に進言し、議論することもあろう。言われたことのみを行う、上司からの指示待ちではいけない。

研修最後に、研修の感想とともに、「我々の事業の価値は?社会から何を求められているか」「自らの所属する組織をどのようにしたいか」をそれぞれ回答してもらった。前向きな内容が多い中、厳しい現実も多く記されていた。現実はそうは甘くない。しかし環境のせいにしてはいけない、その現実を打破する、変えていくのは誰でもない、自分自身だ、という思いを今回のメンバー全員が共有できらなら、研修の最大の成果である。

研修後の恒例の懇親会。2日間の長丁場の研修の後のお酒の場だ。このような酒の席になると、それまでの研修会を振り返るような話は出ないのが常であったが、今回は違ったようだ。
今回出席したある事業所のNo.2が一言。「上司(No.1)の意識が最近目に見えて変わった。自分の思いをしっかり部下に伝えるようになった。それ以降所内の雰囲気が変わった。仕事がやりやすくなった。皆仕事に対して意識が変わった。」と。

部下は上司を見ている。上司もそれに負けないくらい部下一人一人を見なければならない。研修の最後の最後で、自分自身大きな教訓を得た。

blog20180522_08blog20180522_07blog20180522_09blog20180522_102日間、お疲れ様でした。しっかり上司に報告するように!

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