令和2年度。新型コロナ感染拡大が予断を許さない中、迎えることとなった。ここではあまりコロナに触れることなく、進めていきたい。
外部環境はさることながら、社内の環境も刻一刻と変化している。いや、変化しなければ外部の激変に対応することができず、企業としての衰退を余儀なくされる。
4月から始まる「働き方改革」の第二弾、運転業務に携わる人以外の時間外労働の上限規制が開始(※中小企業のみ、大企業は1年前に先行)、改正健康促進法による屋内原則禁煙など、企業経営に直接関わる法改正だ。
一方社内では、人事において静岡営業所で責任者が代わる。長年務めて頂いた柴田所長の定年退職に伴い、高橋所長代理が昇格、そして隣の清水営業所の鈴木さんが所長代理に就任、2人が新生静岡営業所を引っ張る体制となる。多くのお客様、種類の異なる貨物を扱い、老若男女多様な人材に溢れる静岡営業所をしっかり導いてもらいたい。
新たに静岡営業所を導く高橋所長(右)、鈴木所長代理(左)、辞令交付後の懇親会にて
本社では、久しぶりに新卒で新人が入社した。中国国籍の張さん。日本の大学では社会倫理を専攻しアイデンティティを確立、新たな価値観に気付き、日本での社会人人生を選択した若者である。日本語もほぼ習得しており、将来が楽しみだ。是非とも将来の結城を背負う人間に成長してもらいたい。
<マスク着用のまま自己紹介の新人張さん
最大の経営課題である「人手不足」への対応の一手段として、ローカル局のテレビ番組のスポンサーとなり、テレビコマーシャルへ取り組むこととなった。週1回の番組であるが、4月からの半年間放送される。その効果はいか程のものかすぐには図れないが、CMコンテンツは自社ホームページにも掲載する予定。人手不足解消の一助になることを期する。
その他の課題として、安全管理体制の強化、営業面の効率化と実践力、コンプライアンス意識の浸透。また働き方改革に対応する結果としての生産性向上と業務効率化、そもそもはTOKYO2020を見据えての取り組みであったスムーズビスの一貫としてのテレワーク・時差出勤へのチャレンジ。そして3年目を迎えた新人事考課制度と教育研修制度のブラッシュアップによる人財育成の充実。今年は現場力の向上とともに、「本社機能強化」が問われる年でもある。3月の1ヵ月は通常より時間が作れたので、これらの課題解決に向けてじっくり考えることに費やした。
どんな世になっても、物流はなくならない。そして世の非常時にその本来の役割が日の目を見る。今回、あらためて物流に携わる誇りを感じ、その責任の大きさを知った。いずれ日はまた昇る。日常が戻る。その時に社会・お客様が求める高度なニーズへの対応力を、今のうちにしっかり養わなければならない。
今だからこそできることがある。