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社長ブログ

2021.12.06

節目

最近通い始めている、都内を中心に全国展開している「Dr.ストレッチ」というストレッチ専門店。「コアバランス」という骨に近い筋肉を伸ばす独自の技術、つまりは表面(表層筋)でなく奥(深層筋)にアプローチするため、一般的なマッサージとは違い、固まった部分に圧を掛けながらゆっくり伸ばしていく方法で、開業以来約10年間で急成長を遂げている。訓練を受けた若いトレーナーと、クリーンでスポーティーな店内雰囲気が印象的だ。

 

実際のところ、めちゃくちゃ痛い。が、自分の体の動かし方の特徴を的確にアドバイスしてくれ、何故この部分が張って固くなり、結果このような痛みなどの症状が出るのかを丁寧に説明してくれるし、今まで気づかなかった歩き方や体の使い方のクセを教えてくれる。

 

ここ数年、膝や腰に痛みを抱えていた。誰だって歳を取れば当たり前と考える。なぜこのような痛みが出るのかをいちいち本気で考えず、歳や体重のせいにするわけだ。しかしその兆候は、靴のかかとの外側の減りという形で10年前くらいから現れていた。かかとの外側が減っているということは、内転筋が緩く膝が外にむいて歩いている状態。腿(もも)の外側に負荷がかかるので腿の外側の筋が固くなり、足首も本来の適正な動きではなくなる。その状況が長く続き、徐々に結節点である膝(ひざ)をむしばんでいった。

 

それでも若い間は、膝の痛みという形で顕在化していなかったので、歩き方や体の動かし方をいちいち意識しない。定期的に矯正していれば膝の痛みとは出会わなかったろうが、これこそタラレバ。後悔先に立たず。過去には戻れないものの、これから先は体の定期的なメンテナンスを行っていこうと思っている。体は資本。

 

風に吹かれる竹林の風情。竹はそのしなやかさを持ち合わせ風や雨にも耐えながら、まっすぐに伸びる。背丈の割には細い。なぜまっすぐ伸びることができるのか、その秘訣はほぼ等間隔にある「節」にあるという。ただ何も考えずに前に進むのではなく、定期的に立ち止まって振り返り、自分の成長の足跡を確認し、次への糧にして成長を続ける。その立ち止まる機会を人は「節目」という。

 

安全作業を行う現場には、「指差呼称」を行って作業の節目節目に確認作業を行う。ドライバーは出庫点呼でその日の配送内容と注意事項を確認、帰庫点呼で一日の振り返りを行う。年2回の賞与授与式に併せて行う管理職会議は、年度計画に対しての進捗の確認・検証(レビュー)の機会、つまり振り返り場だ。これらはすべて「節目」と言える。

 

来年11月には会社は創業100年という大きな「節目」を迎える。過去を振り返り、目下100周年チームが記念誌や式典などを企画している。未来への成長の糧にすべく。

 

大きな「節目」の前年の99年目を、心身ともに充実してしっかりと歩みたい。

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