気づけば今年も残り1か月。流行語大賞が決まり、新年に向けてのラストスパートの時期となった。下期管理職会議と賞与支給を無事終え、年内はお客様挨拶、営業所陣中見舞い、そして忘年会が主な仕事となる(忘年会が仕事かどうかはさておき)。体力勝負の1か月だ。
流行語大賞「ふてほど」。テレビドラマ「不適切にはほどがある」の略語で、現在の令和と昭和末期の価値観(コンプライアンス)のギャップをコミカルに表現した作品から選ばれた。コンプライアンス全盛の現在、過去への懐古が大賞受賞に繋がったとも言えるが、このコンプライアンスに密接に関係するハラスメント。セクハラ、パワハラ、マタハラを3大ハラスメントというが、昨今巷で大きな問題になっているのが、カスタマーハラスメント、通称カスハラだ。
昭和末期は「お客様は神様」と言われ、お客様は絶対的存在であった。カスハラという概念はなかったかもしれない(あっても我慢するのが常識)が、これも時代の流れ。小売現場やタクシー内でのカスハラの現状を、多くのメディアが伝えている。
我々物流現場でも他人事ではなく、実際に社員がカスハラを受けたという報告もあった。会社代表の立場としては、社員あっての顧客、社員が良いサービスを提供するからそこに顧客が存在する、という信念から、すぐに行動を起こし周囲の協力を得てこの問題は解決した。経営学者ドラッガーの「顧客からスタート」の考えをすべてに当てはめると、この問題は解決しなかった。
ただ、昭和の「お客様は神様」の時代だったら、果たして同じ行動がとれただろうか。自分の信念といったが、本当は時代の価値観がそうさせてくれたのかもしれない。
何が適切で、何が不適切なのか、時代によって正解は違うが、大事なのは、いつでも健康で正常な判断ができる、しっかりと思考が働く状態を作っていくことだと思う。
最初に体力勝負と言った。趣味の草野球のシーズンが終わった。今年は前半は良かったが後半は散々だった。来年以降も野球は続けるだろうが、一つ趣味を増やそうと、先日ロードバイクを購入した。元々興味があった。トレーニングとプチ旅行を一緒にできるところに魅力を感じていた。この週末は仲間と初めてのツーリング。荒川河川敷をひた走る。身も心もリフレッシュし、今年の残りに備える。