1923 年(大正 12 年)11 月、関東大震災でがれきの街と化した帝都東京を、物流を通じてその復興に貢献しようと、馬車やはしけによる食料や材木の運搬を始めた。大正末期から昭和、平成、そして令和の時代を通じて、主に鉄鋼製品や石油製品等の輸送・保管・荷役を通じて、日本の基礎産業を物流面で支えてきた。
この歴史から培った経験・ノウハウ、そして価値観を、新たな時代が求める物流ニーズに繋げていかなければならない。
お客様、取引先様、業界その他の所属団体、行政、(地域)社会から学び、上司・部下・先輩・同僚・後輩から学ぶ謙虚さと、一人一人が他人のせい、環境のせい、社会のせい、時代のせいにせず、実績を築いてきた自らの責任のもと、仕事に真摯に向き合ってきた積み重ねが、私たちの歴史の歩みである。
私たちの歴史を象徴するこの5つのワードこそ、 私たちの未来への道標であり、
全社員と共有するべき共通の価値観である。
鉄鋼や石油の輸送・保管・荷役、つまりは重厚長大といわれる日本の基礎産業の物流は一方で、ひとたび事故を起こすと、その荷物の特性上、被害の影響度は計り知れない。天下の往来を利用させてもらい事業を行う以上、「安全は全てに優先する」を企業活動の基本方針とする。
何故なら
事業活動には、危険性・リスクは必ず伴うという前提のもと、行政当局は一定の安全基準を満たせば、事業を行うことを許可する。一定の安全基準とは、100%安全・リスクゼロのことではない。我々は自らの行動(安全活動)によって、100%安全・リスクゼロを永久に目指し続けなければならない。なぜなら、100%安全・リスクゼロを追求する行動の結果として、ある一定水準の安全が確保されることが顧客の要求であり、社会の要請だからである。
ハインリッヒの法則とは、1件の重傷事故の背後には、29件の軽傷事故があり、その背後には事故には至らなかったものの、事故になる可能性があった300件の危険行為がある、という保険技師だったH・Wハインリッヒが提唱した法則。重要なのは、小さな事故を経営者や管理者が軽く扱うと、現場までが小さな事故を軽く扱うようになり、事業所全体の安全に対する意識が低下するということ。
小さな事故・トラブルを、まず経営者・管理者が見逃さないこと